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甘ったれなブルー
第1章 目覚めのブルー
目覚める寸前まで夢を見ていた。生々しい夢だったのに目を開けたとたん何処かへ消えてしまい、ズキンと切なく哀しい痛みだけが胸に残っている。

頬に触れる指に濡れた感触。また夢を見ながら泣いていたらしい。

でも・・なぜだろう。なぜいつも哀しい夢ばかり見るのだろう。

優しい彼がいて、いつも側にいてくれて、嬉しい時も悲しい時も、その色とりどりのわたしの感情を共有してくれて、まるで甘ったれ猫のようにその優しい腕の中で丸くなったわたしは、幸せな微睡みの中で甘い時間を噛み締めていられると言うのに。
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