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私怨の宴 背徳の凌辱
第2章 壮絶、人権蹂躙!! 凌辱される愛娘…
邪竜会、恭平にとって忘れがたい名だった。10年前、組織犯罪対策部五課に身を置いていた頃、壮絶な攻防を繰り広げた亜細亜人マフィアで主に麻薬の密売に手を染めていた。特に日本人の富裕層や権力層に取り入り、その、魔の白い粉と言われた香港産、チャイナ・プリンスを大量輸入していた。その密売にはとある日本の政治家が絡んでおり、正体不明、日本人の大物売人の存在もピックアップされていた。敏腕刑事として知られた恭平が無茶を通し、麻薬取引の現場に踏み込み銃撃戦となったことで、邪竜会の首領、キムを含む10人が憤死し、恭平の同期だった館山和也も殉職している。邪竜会は消滅、しかし、その若頭と古風な呼び名で通っていた、李愛臣だけは、行方をくらまし、今もってその所在がつかめず、日本人の売人も現れなかった。『邪竜会のラブリーな臣下』というふざけたネーミングは、未だ、邪竜会の消滅を否定し、今もって首領を敬愛し、その忠実な臣下であるという彼のメッセージに他ならなかった。

最愛の愛娘美空の凌辱を強く匂わす動画を目にしていた恭平のスマホが振動した。見慣れぬ数字の羅列にかまわず通話する恭平。
『久しぶりだな、元、敏腕刑事の英雄さん、よぉ』
懐かしくも、二度と聞きたくない仇敵の声。少々、老けたものの間違いなく李愛臣のものだった。
「李…貴様、美空を」
『俺たち裏社会の連中は意外に義に熱くてねぇ…。今もって俺のオヤジの脳ミソをぶち抜いてくれたお前たちへの恨みは忘れねぇぜ』
わざと送り付けた動画には触れず、焦らす様に自分の心情を吐露して見せるいやらしい話術に、恭平は全身の毛細血管が引きちぎれるような怒りを覚える。
『動画は愉しんでもらえたようだなぁ? めでたくお嬢ちゃんは‘女’になりましたとさ、へッへへへーーー』
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