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私怨の宴 背徳の凌辱
第2章 壮絶、人権蹂躙!! 凌辱される愛娘…
アジア人犯罪者に顕著な残忍さを持つことでも知られた窃盗グループの元メンバー、首都の吹き溜まりのような若者を末端細胞として使いこなし、良家の娘たちを薬に溺れさせ、その家庭内の情報まで聞き出し、それを弱みに有力者である父母を脅し、自らの利権や勢力拡大に利用する。そして、かすかな離反の動きを見せれば、一家は無論、その恋人や幼子まで容赦なく残酷な手法で血祭りにあげ、見せしめのように晒した。女性はレイプという言葉では言い表せないほどの凌辱を受けるのが『恒例行事』だ。東京湾岸倉庫の柱に掲げられた首なしの都議会議員一家全裸逆さ磔遺体は、人間の所業とは思えぬ手法で、その妻娘は膣が避けるほどに犯されつくし、長期間監禁されていたらしい高校生の娘は妊娠までさせられていた。都民、国民は無論、幾多の修羅場を見てきた捜査員たちをも凍り付かせた悪しき伝説となっている。その中枢人物、李の異常性は群を抜いており、性的サディズムの倒錯者という分析を下す著名な学者もいた。一連の悲劇的な犯行の計画、命令はこの男の口からなされていたことも、警察筋ではよく知られている。その男の手中に、今、最愛の娘、美空が堕ちている。その事実に、恭平は言葉も出ない。李はそんな父親の心中を察している様子で、さらにいたぶるような口調で、この世で一番聞きたくないであろう、ハーモニーをスマホから流してくる。
『もっとも、ネギシ、てめぇの娘はとっくの昔に、男をよーく知り尽くしたカラダだったけどなぁ。聞いてやれよ、この喘ぎ声を』
『いやぁんッ、はあ、はあ、はあ…ああぁぁ~~~ッ…』
まだ美空は犯され続けているのだ。まさに、今この時、娘は生き地獄に墜ちている。泣き喚きつつも、初めて男を受け入れた『女の声』でないことも、恭平を打ちのめした。
「の、望みはなんだ…?」
かろうじて、それだけを発した父である恭平に、犯罪を憎む刑事の厳しい口調は微塵も見られなかった。
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