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愛の終わりは最高のデートで幕を下ろそう
第2章 二人のラスト・ドライブ

「だからさ。最後にもっと豪華なパリ観光を愉しむこともできたんじゃないか」
「離婚セレモニーで酷かった新婚旅行の挽回をするの?何だか変よそれ」
「そうかな」
ステアリングを握る彼の横顔には笑みが浮かんでいる。目の部分をグルっと覆い隠すカーブを描いたイタリアブランドのサングラスのせいか、いつもの彼よりとても若々しい印象だ。
「でもこれでいいの。これでいい。それにとても楽しいわ」
「楽しい・・か。きみがそう思うならいいが」
「あなたは楽しくないの?」
「プッ、アハハハッ」
「えっ、どうして笑うのよ」
「だって・・僕たちは今日で離婚するんだよ。それなのに楽しいとか、きみと笑い合って・・とても・・変だ」
「まあ、それはそうね・・確かに可笑しいわね。フフッ」
「ほらきみだって今笑った」
「だって可笑しいから」
「離婚セレモニーで酷かった新婚旅行の挽回をするの?何だか変よそれ」
「そうかな」
ステアリングを握る彼の横顔には笑みが浮かんでいる。目の部分をグルっと覆い隠すカーブを描いたイタリアブランドのサングラスのせいか、いつもの彼よりとても若々しい印象だ。
「でもこれでいいの。これでいい。それにとても楽しいわ」
「楽しい・・か。きみがそう思うならいいが」
「あなたは楽しくないの?」
「プッ、アハハハッ」
「えっ、どうして笑うのよ」
「だって・・僕たちは今日で離婚するんだよ。それなのに楽しいとか、きみと笑い合って・・とても・・変だ」
「まあ、それはそうね・・確かに可笑しいわね。フフッ」
「ほらきみだって今笑った」
「だって可笑しいから」

