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愛の終わりは最高のデートで幕を下ろそう
第2章 二人のラスト・ドライブ

「スマートフォン持って来た?」
「えっ、スマートフォン?スマホが何だって?」
「わたしは置いてきた。あなたも・・そうでしょう」
「なぜ分かる」
「時々内ポケットを探ってからフッと気付いたようにやめてる。無意識でいつもそこに入れているスマートフォンを取り出そうとしているんでしょう」
「参ったね。きみの洞察力には敵わないな。でも普段顔を合わせている暇も無かったのに、どうして僕のクセが分かるんだ」
「その答えは簡単。わたしが同じことをしているからよ」
は?と気の抜けた声を漏らした夫は、次の瞬間には笑い出した。ふたりの間の張り詰めていた空気が緩む。
「どうして置いてきたの?」
「きみはどうして?」
「・・今日だけは仕事にも誰にも邪魔されたくなかったから」
「同じく」
「ほら。そういうことよ」
「そういうことって、何が?さっきの僕の話とどういう関係があるんだ」
「えっ、スマートフォン?スマホが何だって?」
「わたしは置いてきた。あなたも・・そうでしょう」
「なぜ分かる」
「時々内ポケットを探ってからフッと気付いたようにやめてる。無意識でいつもそこに入れているスマートフォンを取り出そうとしているんでしょう」
「参ったね。きみの洞察力には敵わないな。でも普段顔を合わせている暇も無かったのに、どうして僕のクセが分かるんだ」
「その答えは簡単。わたしが同じことをしているからよ」
は?と気の抜けた声を漏らした夫は、次の瞬間には笑い出した。ふたりの間の張り詰めていた空気が緩む。
「どうして置いてきたの?」
「きみはどうして?」
「・・今日だけは仕事にも誰にも邪魔されたくなかったから」
「同じく」
「ほら。そういうことよ」
「そういうことって、何が?さっきの僕の話とどういう関係があるんだ」

