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愛の終わりは最高のデートで幕を下ろそう
第2章 二人のラスト・ドライブ
「わたしたちはお互い会社を持っている。自分の会社の代表として私的な時間など関係なくとても忙しい。大企業の社長なら秘書に任せればいいけれど、そこまで大きな事業規模じゃないから、重要な案件は全部自分で処理しないといけない」
「そうだ。僕の事情も全く同じだ」
「いつもあなたのことを考えてる・・違うそうじゃない。いつもわたしの中にあなたがいるの。仕事中も全然会えなくても考えている暇なんかなくてもあなたを感じている」
「ああ・・僕もきみと同じだよ。いつでも意識の底にはきみがいる」

不意に涙ぐみそうになり、彼の手をギュウッと握って目を閉じた。見えなくても彼の温かい手はここにある。

「あなたの側に居たい。いつもあなたの目を見て、声を聞いて、こんな風に触れ合っていたい」
「・・ねえきみ」
「でもそれはできない。ここまで頑張ってきた仕事を放り出す訳にはいかないわ。それがあなたとの幸せな生活を邪魔するものだとしても」
「でも頑張ってきた理由は、きみとの幸せを、きみと一緒に・・ああ、この話はしたね。もう何度も」
「そう。ぐるぐるエンドレスになってしまう。わたしたちは社会的には成功した。事業が成功して経済的には豊かになった。でもお互いを愛し過ぎた。あなたが言ったように」
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