この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
幸せのかたまり
第1章 幸せのかたまり

またギョリっと音がした。見るとこゆきが薄く目を閉じて嘴をもぐもぐさせている。また微睡んでいるようだ。
なんだか幸せそう。
こゆきが作り出す小さなギョリっという音を聞くと、いつも平和で優しい気持ちになる。
鳥かごの扉をそっと開け、フワッと膨らんだ小さな体に触れた。
それは夢のように柔らかくて暖かで、麻結美は、何だか幸せのかたまりみたいだと思った。
小さな幸せがフワッと集まった小さな小さな暖かいかたまり。
優しく手の中に包み込んでみると、その幸せがじんわり流れ込んでくるような気がした。
― 幸せのかたまり ― 完
なんだか幸せそう。
こゆきが作り出す小さなギョリっという音を聞くと、いつも平和で優しい気持ちになる。
鳥かごの扉をそっと開け、フワッと膨らんだ小さな体に触れた。
それは夢のように柔らかくて暖かで、麻結美は、何だか幸せのかたまりみたいだと思った。
小さな幸せがフワッと集まった小さな小さな暖かいかたまり。
優しく手の中に包み込んでみると、その幸せがじんわり流れ込んでくるような気がした。
― 幸せのかたまり ― 完

