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KOIBUMI
第7章 近づく距離
俺の親父・・・。
親父はもういない。
「墓参りーーーー・・行っとけ!」
親父は・・・。
俺が小5の時・・・。
死んだ。
夏の祭りの日だった・・・。
今でも覚えてる。
地元の高校生の喧嘩を止め、
それに切れた高校生達が俺の目の前で親父をリンチした。
・・・・・・。
「俺何か飲み物買ってくるわッ!!!」
思い出すとイライラする。
俺は立ち上がって皆から離れた。
あの時・・・俺はまだ小学生で・・・。
マジで怖かった。
でも・・・・。
その高校生たちの顔・・・。
覚えてたんだ。
浜辺から離れて小さな小屋の方に行くと自販機があって・・・。
俺はそこに金を入れた。
・・・・・・。