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KOIBUMI
第24章 出口のないトンネル



お父さん・・・・。


ギュッと両手を握りしめ下を向いた・・・・。


「今日は良いよ(笑)オジサンが奢ってあげる・・・・。だから少し笑って???」


・・・・・・・。


胸が痛い。


ギュッと締め付けられるの。


「どうした??気分悪い???」


運転手さんはチラッと後ろを向き言った。


違うの・・・・。


私は首を横に振って・・・・。


「私・・・・両親に何もしてあげられなかったなって・・・・・。」


母を追うようにして・・・。


昨年亡くなった父。


そして亡くなった後も・・・・。


胸を張って・・・・幸せだともいえない私・・・・。


胸が苦しい・・・。


「親孝行かぁ~・・・・(笑)」


運転手さんは優しい口調で話した・・・・。


「親孝行なんてさ、・・・形あるものじゃないんだよ(笑)・・・・」

・・・・・・。


「愛もね・・・・形じゃないと思うよ??(笑)」


???????


「愛ってー・・・終わらないものだからさ(笑)親への愛・・・恋人への愛・・・全て終わらないものだから・・・例え相手が亡くなったとしてもね・・・今からだってまだまだ親に愛を注げるんだよ(笑)」


・・・・・・。


「恋人にもね(笑)」




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