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KOIBUMI
第25章 助けてください
朝から凛の携帯が鳴り響く。
・・・・・・・。
「淳・・・・・・・」
・・・・・・。
「貸せ・・・・・」
凛は俺に携帯を渡し・・・・・不安そうな顔をした。
・・・・・。
着信画面には『糸井さん』
・・・・・・。
「凛・・・・明日は仕事は?」
・・・・・・。
「明日は・・・・横浜ロケ・・・・」
・・・・・・。
「何時から??」
「朝7時に迎えが来るの・・・・」
「現地集合でも構わない?」
凛は顔を上げて・・・・
「・・・・聞いてみる・・・・・」
事務所も全てグル。
早く凛を・・・・由美さんの所に戻したい。
少しして凛はマネージャーの糸井に電話をかけ直した。
「もしもし・・・糸井さん・・・・」
「・・・ごめんなさい・・・あの・・・体調が・・・・」
・・・・・・。
「はい・・・はい・・・。明日なんですが・・・・直接横浜に行っても・・・はい・・・・」
凛は俺の顔を見て・・・頷いた。
電話を切り・・・・・
「明日・・・8時半に・・・横浜のレンガ倉庫前になった・・・」
・・・・・・。
「(笑)・・・じゃぁ・・一緒に車取に行こう???竹芝ー・・・・」
凛は笑って・・・
「うん・・・・(笑)」
マンションを一緒に出て・・・・・
駅まで歩いた。
「なんか・・・不思議・・・・」
凛が言った。
「・・・何がだよ・・・(笑)」
「淳とまた・・・こうやって歩いてる・・・・(笑)」
・・・・・・。
「しばらくこっちに居る・・・(笑)」
凛は笑って・・・・
また頷いた・・・。