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KOIBUMI
第26章 悪徳事務所の悪事



微かに動く扉。



でも何かが引っ掛かって扉が開かない。



「・・・・・・・。」


隙間から手を入れ中を探ると・・・・。


・・・・・・・。


この感触。



「淳君??・・・・・・・」


由美さんが俺の横にしゃがみ込み言った。


俺はまた力を込めゆっくり扉を押した。


少し開いた扉の隙間から中に入ると・・・・。



「・・・・・・・・。」



胸がグッと鷲掴みにされるような痛みに襲われる。


手を震わせながらその扉の向こうに引っかかってたもの・・。



それは・・・。



凛だった・・・・。



「凛ッ・・・やだっ・・なんでこんなっ・・」


直ぐに中に入ってきた由美さんが言った。



顔も凄い傷と血・・・。



体中傷だらけでドレスも切れて・・・・口や頭から血を流して倒れる凛がいた・・・。



グッと拳を握ってその血だらけの凛を抱きしめると・・・・。


「あ・・・・」


凛の微かな声が聞こえて・・


涙が流れた。



凛も・・・・


俺も・・・・。




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