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愛は奪うもの。故に我は貴女を奪う。
第1章 寂しい体
美緒は黙って槙野の顔を見た。その瞳を静かに見返す槙野。先に視線を逸らせたのは美緒のほうだった。
「それは残念だったわね。でも環境が変わってもその時の周りの人たちと上手くやって行くのが仕事というものでしょう」
「分かってますよ。僕はもっと美緒さんと一緒に仕事がしたかったんです。ところで先輩、これから一緒に晩飯を食いに行きませんか。近くに美味いピザを出す店があるのですが、量が多くて。それに一人で食べてもつまらないので」