• テキストサイズ
感情のない世界 // 更新される景色
第3章 君


「ですから新しい物に換えましょう。若い新型をご紹介できますよ」


鈍くなった判断力でも、医師の言葉がしごく真っ当だと理解できる。


僕の思考は合理的にできているから。


でも



「できません」



非合理的で感情的な君は、首を縦に振らない。



「わたしは彼がいいんです。お願いです、彼を治して下さい!」


「それは…」


「治らなくても…っ、せめて、少しでも長く…」



しまいには泣き出してしまった。


昔のようにわんわんと泣くでなく、いたって静かに…目尻から零れてしまう水滴を、手の甲で拭いながら泣いていた。


/33ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ