• テキストサイズ
感情のない世界 // 更新される景色
第4章 を


あんなに五月蝿かった頭の中が、一転して静かになっていく。


秒針が止まりそうだ


壊れる寸前の壁掛け時計のように──。


決して時間は、止まらないけれど。





カタ、カタ、カタ





ねぇ?


僕の愛しいお嬢さん。


君が何と言おうとさ、僕はやっぱり人間になりたかったよ。


人間は君が言うように、嘘つきで、卑怯で欲深くて、弱い存在かもしれないけれど


それでも、誰もが…僕より自由に生きていた。


つらい過去や、忘れたい記憶を引きずりながら


そんな苦しい日々の中で


愛したい人を、愛していたんだ。




ねぇ……僕は




どうしてマスター以外を愛してはならないのか。




何故 " 君 " 自身を愛しては…いけないんだろうね。




この憤りが……ああ、そうか




これが本当に感情なら、まっさらになった後も、君に愛を誓えるのに。




更新されたその先で──君と同じ景色を、記憶に刻んでいけたのに。













    感情のない世界 // 更新される景色 (完)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




/33ページ
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ