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第28章 真の王子様

俺の祖母・・・堂本トキ・・・。




御年88歳。




昔から・・・裕福な生活を嫌い・・・・。




お爺様と一緒に購入したこの場所で・・・もう50年ほど前からやってるこのアパート・・・。





お金がない若者に破格で貸してる・・・。






まぁ・・・。






ちょっと変わった・・・頑固な祖母。






「お婆様・・・この女性たちは？？？」





俺が言うと・・・祖母は笑って・・・・。






「2階の部屋で男達に暴行されて言いなりになっていた子達だ・・・・金もなく困ってる・・・話を聞いてやって男にバレない場所に逃がしてやりなさい・・・悪い子達ではない・・・」





えっ・・・。






女の子達を見ると・・・2人はくっついて・・・俺をジッと見つめ・・・。






少し震えた・・・。







はぁ・・・。






「分かりました・・・当てはある・・・。男達は今は？」






俺が言うと祖母はこたつに入ってミカンを俺の前に置き・・・自分もミカンを向きながら・・・・。






「いつも通りならー・・・まだ帰らないけど・・・。今日は男二人がこの子達を探してる・・・いつ戻るか分からない・・・他二人は～・・・出て行ったことは知らないはず・・・でももうすぐ戻るよ・・・」







観察力だけは半端ない・・・(笑)