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溶ける
第3章 母

「おかあはん(お母さん)…おかあはん。」

溶けた舌で上手く喋れないのか、耳もおかしくなったのか…

そういえば耳が凄くジンジンする。


触ってはいけなかったのだろうが触れればボロボロと崩れ落ちて、右耳は綺麗に無くなり、頬から後頭部までつるんと何もない。


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