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ほのぼのした時間を
第8章 夏フェス

持ってたもう1つのキャップを茜さんに被せて、腕を掴んで立たせた。

「ちょっと人少ないとこで食べよ?ほら早くしやんと…」
「や、でも…」
「アカン?」
「(うー…また子犬みたいな顔を…)分かった…」
「へへっ、ありがと」

事前に裏で買っておいたホットドッグとフライドポテト、缶ビールを持って会場出入り口付近の木陰に座った。

「ねぇ、バレたらどうするの?」
「大丈夫やって。今の状態でBlue Eyesのハルに見える?
「若干見える…」
「…むしろキョロキョロしてる方が目立つで?堂々としといたらいけるよ」

ビニール袋の上に買ったものを乗せて、缶ビールを開ける。
ステージの方に人行ってるから、ここは人少ないからゆっくり出来るな…

「乾杯!」
「……はぁ!やっぱライブ終わりのビールは最高やなー」
「うん、そうだね」
「うん、このホットドッグ美味い!ソーセージがジューシーで、キャベツもカレー風味にソテーされてある」




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