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ほのぼのした時間を
第10章 彼氏の観察
「……」
彼氏の部屋で過ごす休日の朝。
いつもより早く起きちゃった。
普段なら夜のエッチで疲れて、春人より起きるのが遅いのに…
「んー…」
熟睡している彼氏の横顔を眺める。
夜はあれだけ色気ムンムンの顔をしていたのに、今の春人はまさに犬。
わたげちゃんの寝顔と似てる…
ベッドから出て、昨夜脱がされた下着を着け、バッグから服を取り出して着る。
リビングに行って、ケージの中に居るわたげちゃんに朝の挨拶。
「おはよう」
「クゥーン」
「ご飯は散歩に行った後でね」
水を交換して、春人からプレゼントしてもらった黒のエプロンを着用して料理を始めた。
昨晩の味噌汁を温め、冷蔵庫から卵と白だし、筑前煮とほうれん草のお浸し取り出す。
フライパンでだし巻き玉子を作り、ご飯を温めていると、春人が起きてきた。
「おはよう…」
「おは…うわっ!?」
後頭部の髪の毛が寝癖で凄いことに。
爆発したみたいになってる…
「春人、後ろ凄い寝癖!」
「あー…昨日乾かすの忘れてた…」
「もう、乾かせって言ったのに」