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ほのぼのした時間を
第11章 ハロウィン

俺のメイクが終わると、今度はヨシにゾンビメイクが施される。
メイクさんによって、ヨシの左腕に生々しい傷が描かれていく。

義「ハル、どうや?この傷メイク…」
「めっちゃ痛そうやん。見てるだけで腕痒なってきた…」

周りを見渡すと、涼介が居ない。
そういや、あいつ何のコスプレするんやろか?

涼「なあ、俺の地味じゃない?」

そう言ってカーテンの仕切りから出てきた涼介の顔には、ヒビ割れが綺麗に描かれている。
腕には縫合の跡と、コンシーラーで肌の色を変えている。

「涼介のコスプレって何?」
「人造人間だよ」

割と似合っているが、本人は不満そう。

涼「変ちゃう?」
「結構似合ってるで」
涼「いやいや、ヨッシーのゾンビと被ってない?」
「被ってない!向こうは死んでるんだよ」
義「勝手に殺すな」

お互いの見た目について感想を言い合っていたら、スタッフに呼ばれた。

「そろそろ写真撮りますよー」




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