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ほのぼのした時間を
第12章 クリスマスフェス参戦
「それでええやん。もっと今の気持ちを正直に伝えて」
「……ありがと、春人大好き!」
建前や私自身の下らないブライドで抑えていた気持ちが溢れ出し、勢いよく春人に抱き付いた。
「んふふ、よく言えました。ご褒美にワイン開けるで」
「うん」
料理が来る前に用意されていたワインは、丁度良い温度に冷えていた。
「んー、美味しい」
「チキンとよう合うわ」
「私も食べる」
ガツガツと食べ進める春人につられて、私もワインとルームサービスに手が伸びる。
「打ち上げで食べてこなかったの?」
「ん、いつものメンバーと話してたら、食べるタイミングが無くてホテルに戻る時間になったんよ」
「それにこんな高いホテル取らなくても…」
「大切な日なんやからええやん。ラブホで過ごすよりも何百倍も良いと思うけど?」
まあ、そうだけど…
「あっ!もし、私が泊まらなかったらどうしてたの?」
「ん、普通に1人で泊まってたけど….」