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ほのぼのした時間を
第13章 おじちゃん3
瑞樹が今の引き戸を開けて、ジョンを招き入れた。
「ジョン、おいでー!」
「おー、ジョ…」
入ってきたのは、真っ白なフワフワの猫。
明らかに柴犬ではない。
「ジョンって猫かよ!」
「うん。可愛いやろー」
「お、おう…可愛いな」
柴犬と勝手にイメージしてたから、若干面食らったけど。
身のこなしが気品に溢れて、かなりクールなイメージ。
白色でも、うちの元気いっぱいの姫とはえらい違いやな…
「ジョン、こっちやでー」
瑞樹が寝転がると、ジョンは瑞樹の傍に寄ってきて、お腹の上に寝そべった。
「えへへー、くすぐったい」
「ええな…」
「はりゅもしよー」
瑞樹の隣に寝転がったが、ジョンは一瞥してから、瑞樹の方へ近寄った。
「ジョン、はりゅやでー」
「ははっ、ジョンは俺と初めましてやから警戒してるんやな」
「ワンちゃんの匂いがするから?」
「せやね。ところで、『ジョン』って名前、誰が付けたんや?」
「みずー!」
「…やっぱりな」