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ほのぼのした時間を
第4章 バカンス

「あ、ありがとう…」
振り向くと、少し冷めた視線の春人が…
「アホ」
あ、アホって言った!?
そこ心配するところじゃないの!?
「ナンパする奴居てるって言うたやろ!警戒心無さすぎ!俺からも離れるし…」
「私は春人に休んどいてもらいたくて…鼻血出てたし…」
「戻るで」
そう言うと、パラソルを片付け始めた。
「ちょっと!私は戻るとは言ってないよ!」
「ここに居ったら、野郎共に茜さん目つけられて、俺が落ち着かんねん」
「やだ!まだ泳ぎたいのに…」
あと少しで泳げそうな感じがあるのに、ここで終わったらコツとか忘れちゃうよ。
「海じゃなくても、泳げる所やったら他にもあるよ。ホテルのプールとか」
「あっ!」
ーーーーーーー
ホテルに戻ってから、併設されているプールに入りに行く。
「アレ?」
広々としたプールなのに、お客さんが居ない…
「GWは海に行くお客さんが多いから、プールは割と空いてるんやって」
「スタッフも居ないし、今は貸し切り状態だね」

