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ほのぼのした時間を
第5章 年下の彼女
風呂から出ると、洗面台の前で体育座りをしていた。
「茜…」
時折聞こえるすすり泣く声に、胸が締め付けられる。
ラブホに連れて来て、俺が拒否するってどんなんやねん…
「ごめん、俺…」
「……彼氏と別れた理由はね…」
彼女の前に座って、頭を撫でる。
「初めてエッチをする段階で、私が処女だって知ると『処女は面倒くさい』って…言われて、フラれちゃった…」
何やねん、そいつ…
面倒くさいって何やねん!
「春人さん、気付いてたんでしょ?面倒くさいと思った?」
「そんなこと、あるわけ無いやん!俺は処女を面倒くさいと思ったことないよ!」
茜が顔を上げると、潤んだ目で俺を睨んできた。
なんで…?
「嘘だ…」
「へっ?」
「だって、春人さんラブホテルへ連れて来た割に、私のこと避けてたじゃん…」
「あ、アレは…」
アレは、俺の理性が崩壊して、茜を激しく抱いてまいそうやったから、避けてたわけで…
…って言っていいんか迷う…
「背中洗ったり、お風呂に入ったり積極的にアプローチしてたのに…アレ凄い恥ずかしかったんだから…」