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もしもシリーズ〜自作品のキャラ達のラブシーン満載。
第7章 君熱 ハレンチ兄さんの暴走
せっかくのピクニック気分も雨でおじゃん。
だが残念そうな苗にくらべ、晴樹は余り気にしていない。
晴樹は苗と一緒なら雨だろうと何処だろうと構いはしない。
晴樹は車をバックさせながら助手席で落ち込む苗に眼をやっては柔らかなほっぺにキスをしていた──
触れられる距離に苗がいる──
それだけで晴樹にとって幸せな時間。
NYの会社も無事に創設式を終え晴樹は残りの学生生活を送る為に日本に帰って来たばかりだ。
林道の脇にあった、空き地の様な場所に車を停めた晴樹は膝の上で弁当を広げ始めた苗から無言で弁当を奪っていた。
「あ、なにするのさ兄さん!?」
「──弁当の前に苗を食べる」
「はい?」
そんな声を上げた苗は案の定、高級シートと共にスーッと後ろに倒れていった。