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第8章 聖なる夜に悦なる慈悲を

二本の指先で乳首を挟みゆっくりと捩る。

甘い痺れが下半身に伝わり腹部の奥から熱い蜜がジワリと溢れ始めていた。


愛しいルナの甘い蜜の香りに目を閉じると、グレイはルナのうなじに顔を埋め、大きく息を吸い込んだ。

「ルナ…神を祝ってやれ」

「……っ…」

「心から讃える者が居ないこの国で、魔物である俺達から慈悲という贈り物を捧げてやろう…神のやつに」

耳元で声を低めてそうぼそりと言葉を紡ぐ。
乳首をいたぶっていた指は下半身に潜り込むと、しっとりと潤んだ丘の裂け目に割って入っていた。

「ああっ…いやっ…」

ルナは急な痺れに膝を強く閉じる。

抗いながらも息を次第に乱し始めたルナをグレイは快楽の波間に誘っていた。

いつもの如く、ぷくりと腫れて艶やかな肉の芽が硬く勃ってくる。

芯の根元から起立して皮からしっかりと頭を出したそれをグレイはじっくり時間を掛けて揺すぶりを繰り返した。

同じリズム
同じ箇所

もっとも敏感なその一点だけをグレイは刺激し続ける。

閉じていたルナの膝の力は次第に緩んでは力み、強くて甘い疼きに震えていた。

「あっ…っ…あっ…っ…もうだめっ…」

切ない声音で啼きながら、内に向いた膝が擦り合わさる。

ダメと言いながらもその指先を求めるようにルナの柔らかな大腿がグレイの手を締め付けて放さなかった。