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もしもシリーズ〜自作品のキャラ達のラブシーン満載。
第5章 微熱の一夜…(灼熱の砂丘)
生肌の腰に添えられた指先が脇腹をさりげなく数回なぞる──
「……あっ…」
愛美は思わず声の漏れた口を真っ赤になって塞いでいた。
「そろそろ行こうか──」
「えっ…」
まるで今の短い喘ぎが合図だったかのようにすかさずそう言ったアサドに愛美は慌てて顔を振る。
「まっ──、まだっ…夜風に当たりたいっ…かもっ…です」
何かを意識しまくった愛美をアサドは吹き出すように笑っていた。
シャンパングラスを握る愛美の手に力が入る。
「割れたら危ない」
アサドはクスクスと笑いながら愛美からグラスを取り上げる。
「あ、まだ…飲みますっ」
グラスを戻されたらこの席を立たされるのではと勘繰った愛美は小さな抵抗をアサドに見せた。
アサドが取り上げたグラスに手を伸ばした愛美の顔が思わず魅惑的な唇に接近する──
「はっ……」
しまった…
そう思った瞬間腰をグッと引き寄せられて愛美は強く目を閉じた。