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またいつか貴方と
第2章 始まり
彼は私の名前と誕生日
好きな食べ物から家族の事まで
普通に知っていた。
『沙綾覚えてない?』
覚えてない?
会ったことあるの?このイケメンに...
「ゴメンなさい。全く記憶になくて。
どこでお会いしました?」
彼は少し落ち込んだようにも見えたが
少し下を向きながら声を出した。
『小さい頃からあんなに遊んだのに?
つい2年前まで勉強見てやったのに?』
......////
ーーーー!!!!!!
知ってる。
私この人知ってる。
知ってる所じゃない!
小さい頃近所の何人かの子供達で遊んだ。
私の兄や妹、それに小さい頃から好きで
追っかけ回した1歳年上の聡くん
その双子の妹達などみんなで遊んだ。
そしてこの人がいう2年前は私の家庭教師
受験のために塾だけだと不安ということで
母の真理子が連れてきたのが
聡くんだったのだ。
兄はサッカーで特待生として県外の高校に入ったため
聡くんに家庭教師をしてもらうことになる。