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またいつか貴方と
第2章 始まり



「……さ、と…しくん」


『ははは!なんでそんな途切れてんだよ』


彼は笑って頭をため撫でてくれた。
あっ、この感覚懐かしい。
いつも鬼ごっこしたりすると
捕まえられなくて泣いていた。
その時にいつも隣に来てくれるのは
兄ではなく聡だった。
兄は妹の世話もありいつも聡くんに
みてもらっていた。



でも家庭教師してもらった聡くんとは
かなり見た目も違うし雰囲気が違う

あの時はまだ優しいいつもの聡くんだった
今も言われてみれば聡くんだけど
髪型も違えば顔つきも少し変わったし
何よりカッコイイ...//
元々イケメンの部類だ。
でも、さらにイケメン度が増してる。



「私の知ってる聡くんと違う...」

『高校生になって仲良くなったやつと
一緒だったりするからな。見た目も変わった?』

「うん。何かさらにカッコよくなった。
優しいのは変わらないけど近寄り難い雰囲気がでてるよ。」



少し遠慮気味に話すと聡くんはスッと近寄ってきて
フワッと私を抱きしめてきた。
聡くんだと知ってから嫌な気持ちは消えた。


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