この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
またいつか貴方と
第8章 なぜあなたなの?
それから聡くんにいくら電話しても出てもらえず
LINEしても既読も返信もなかった。
家に行くことも出来たけど
蛍子ちゃんのことを考えると
騒ぎ立てたくなかったから我慢していたの。
翌日学校に行くといつも仲良しな亜里沙が
おはようと言っても反応してくれなかった。
そして言われた言葉は…
『沙綾って何?彼の次はあの男の人なの?
そんなすぐ割り切れるくらいの気持ちだったの?』
私はまだ聡くんと連絡が取れていない
あの人は聡くんの先輩で聡くんに頼まれて
来ていたことも話す前に言われた。
そしてどこかにいってしまった。
私が知りたいよ...どうなってるの?
そんな気持ちでいると前に3年生の女子が現れ
『隅田くんから乗り換え?
尻軽女は気楽でいいわねー』と…
道隆さんのせいだ。
今日も居たらハッキリ言ってやる。
その意気込みで文化祭の準備のあと正門に向かった
やっぱり居た。黒塗りの車が。
そして後部座席に道隆さんの姿が。