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またいつか貴方と
第8章 なぜあなたなの?
絶対文句言ってやる!!!って気持ちで
ドンドン車に近づくと運転席から降りてきた
あの男の人がドアを開けた。
「結構です。お話したら一人で帰りますから」
そして道隆さんを睨んでやった。
『お疲れ様沙綾。』
サラッと言われて怒りはマックスに近い。
「あの、もう大丈夫だから。
聡くんに頼まれたかとかもう無視してください。
あなたが来ることで私は変な目で
見られてるんですから!!」
大きな声を出すと近くにいた生徒に
また白い目で見られてしまった。
『なぜだ?』
「聡くんと付き合ってて迎えに来てくれてたんです。
なのにいきなりあなたがきている。
みんな私があなたに乗り換えたと思ってるの!」
『ほっとけ。乗れ』
ダメだ。話が通じない。
諦めようとした時中から腕を引っ張られた。
「キャッ…!!」
私の身体はまたあの黒塗りの車に吸い込まれる。
そして向こうから亜里沙が歩いてくるのが見えた。