この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
またいつか貴方と
第10章 高校3年生
お兄ちゃんに真剣に話す聡くんは
無表情だったから怖いと思ってしまった。
「綾人、今までは沙綾に相手にされてなくて
どうでもよかったから行ってたけど
今はそんなの興味ないんだよ。
お前も知ってると思うけどヨネや祐輔も
かなり誘ってくるけど断ってる。
理由は1つ。沙綾を裏切りたくないから」
『聡、分かってるよ。
お前が沙綾を大事にしてくれてるのは。
だけど今回で最後でいいから。頼む!!』
お兄ちゃんはバカなのか
食い下がらずに聡くんに頼み込む。
もうここまでくると聡くんは呆れている。
でもね...私はそうじゃない。
だいたい断ってるんだから諦めろよ!って
心の中で言い続けている間も
お兄ちゃんはしつこいくらいに言ってた。
「ちょっと!お兄ちゃん。
もういい加減にしてよ!!!!」
私は口を出さないでおこうと
思っていたけど我慢出来ずに首を突っ込んだ。
そしてここから兄に対する説教が始まる。