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またいつか貴方と
第11章 お誕生日おめでとう




『いやいや、俺の許可なんかいらないよ。
沙綾ちゃんが彼に似合いそうなものを
選んであげればいいから。』

直人くんは優しい。
亜里沙もこの優しさにやられたな。


私達はあるデパートにきていた。
高校生があまり来るような場所ではないため
白い目でみられたりもする。

亜里沙と直人くんはバイトしてるけど
私はどうやって収入を得てるかって?


実は私は節約とか大好き!
だからお年玉とかお小遣いとかも使っても
無駄使いはしないタイプ。


お兄ちゃんや綾乃はすぐ使ってなくなるタイプだけど
兄妹でもそこは違うところ。


ネクタイとネクタイピンを決めて
店員さんに渡すとすごく冷たい目だった。



「ねぇ。何でこんな冷たい目で見られるの?」

『さぁ。私たちでは買えないでしょ?って
思われてんじゃないの?
馬鹿にされてるね。こんなのでいいの?』


亜里沙は腹が立ってるらしい。
でも直人くんはすぐ亜里沙を宥めて
落ち着かせる。
猛獣使いならぬ亜里沙使いだ…





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