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またいつか貴方と
第11章 お誕生日おめでとう

『うちの嫁の弟の彼女は俺の身内でもあるよな。
それをそんな言いがかり付けられて
黙ってるほど俺は出来てねぇんだよ。』
そこには真也さんがいた。
すると店員さんは慌てて申し訳ございません!と
頭を下げているが真也さんの顔は怖い。
「真也さんこんにちは。」
『沙綾ちゃんこんにちは。
こんなところでどうしたの?』
私は真也さんに明日が聡くんの誕生日だからと伝えて
亜里沙と亜里沙の彼が
買い物に付き合ってくれたことを話した。
さっきまで悪口言っていた店員さん達は
まだ真也さんに頭を下げている。
すると奥から少し小太りの髪の薄いおじさんが
勢いよく走ってきて真也さんの前でとまった。
『神崎様、ど、どうかなさいましたか?』
慌てふためくおじさんが可哀想だった。
『いや、うちの身内がありもしない事言われてて
腹たったから文句を言ったとこ。』
するとその内容まで聞いたおじさんは
頭から白い煙を出す勢いで怒っている。

