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またいつか貴方と
第12章 研修学習会




「沙綾。おばさんに連絡して
今から仕事切り上げて迎えに行くから
もうちょっとそこで待ってて。」

「うん。」

「いい子。じゃ、後でな」



電話を切って思った。
ん?聡くん車の免許取ったって
この前聞いたけど車は?

気持ちが先走って連絡して後悔した。
これじゃやっぱりお父さんしか居ないか。


先生がもうしばらく横になってなさいと言ってくれて
またベッドに横になった。

しばらくすると亜里沙が荷物を持ってきてくれた。

『大丈夫?無理しないで帰って病院行きなよ。』


ありがとう。
亜里沙にはちゃんと話すから
もうちょっと待ってね。


しばらくするもバタバタ走ってくる音がして
バンッとドアが開けられた。

「沙綾!!!!」


この声。優しい聡くんの声だ。

来てくれた。
仕事切り上げてこんなところにまで
何も言わずに来てくれた。




「さ、さ…聡くんーーーーーーー」


優しく抱きしめて頭を撫でて
落ち着かせてくれる。


そして保健所の先生が話を始めた。





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