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またいつか貴方と
第15章 癒しの海
「おい。今すぐ一年の学年主任と上の奴
正門に来い。すぐ来ねぇとこのまま警察に渡す。
早くしろ!!!!」
『沙綾大丈夫?』
亜里沙の声にハッとした。
大丈夫…と返して正門付近の花壇に座らされた。
バタバタバタッ...
先生と校長が走ってきた。
そして花壇に放心状態で座った私
その横につきそう亜里沙
怒っているスーツを着た聡くん
その聡くんに腕を掴まれた女
『あの一年の学担です。あと校長です。』
恐る恐る話す先生もこの異様な雰囲気を
察したのだろう。
すると近くを沙綾の担任も通りかかった。
「この一年が車来てんのにわざとぶつかって
女が車に轢かれそうになった。
怪我でもしたらどうすんだ?」
私は体の震えが止まらなかった。
赤ちゃんの命もこの女に奪われたのに
自分の命も奪われかけたなんて…
怖くてたまらない。
そんな私を見て聡くんが一言
「亜里沙ちゃん、もしかして...?」
亜里沙は頷くことしかしなかった。