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またいつか貴方と
第15章 癒しの海
「おい。このクソアマ。
お前何やったか分かってんのか?」
聡くんの怒りが満ちた声に反応したのは
私たちの担任だった。
『隅田。落ち着け。手は出すなよ』
「あ"?あぁ。」
『私は何もしてませーん。』
反省する様子もない一年に聡くんら
イライラを隠せない。
「あ"?もういいよ。親呼べ。
無理ならこのまま警察行ってドラレコ提出。
お前は傷害罪で逮捕かもな」
『!!!!そんな!!!親だけは...』
焦った女は顔色を変えた。
「お前だろ。この前女突き飛ばして
大事にしてくれたやつ。
明日病院だから診断書書いてもらってくるわ。
お前が警察行くの嫌なら親に話して
この落とし前はつけてもらうから。」
とうとう泣き出してしまった。
そしてごめんなさい。親だけは...と
そこだけは必死になっていた。
「は?意味わかんねー。
お前は未成年なの。親が責任取んのは当たり前
泣いても喚いても無理だから諦めろ。
おい。こいつの名前は。」
一年の学担が慌てている。
『山本栞菜』と名前を聞いて少し汗がでる。
そして呼吸がしにくくなってくる。
山本...
山本栞菜...
山本真奈美…