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またいつか貴方と
第15章 癒しの海
「遅ぇーんだよ。てめぇらが謝るなら先に来て
謝るのが普通だろうが。ふざけてんのか?」
『あなたは...真奈美の時の』
「あ?そうだよ。俺の女に手を出して
てめぇらが娘捨てといて次はその妹だ。
今回こそは人一人の命落とした上に
女まで怪我させられた。
どうするつもりだ?」
『あの。一人の命落としたとはどういう…?』
先生はプライバシーの問題だから
その件は当事者同士で話してほしいと。
昨日の突き飛ばした事は話してありますと。
聡くんはため息をついた。
そして私の手を握ったまま例の話を始めた。
「お宅の娘が好きな男の事で勘違いして
女を突き飛ばした。
こいつは妊娠してたのに突き飛ばされたことで
腹にいた子供は死んだんだ。
その上昨日は車が来てるのに
こいつを突き飛ばした。
危うく車に轢かれるところだった。」
『そんな...でも学校もあるのに
堕ろすつもりだったんでしょ?』
だったらなんなの?
聡くんより私の方がイライラしているのがわかる。