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第17章 ジメジメの梅雨

『沙綾。ご飯作るから手伝ってくれる？』

「うん。私が作るよ。
お母さん休んでたら？」

『大丈夫よ！
まだ沙綾にキッチン破壊させられたくないから』


失礼な！
ご飯くらい一通りできるよ。
ほら簡単なものだってあるんだから。


お母さんはご飯の準備をするも
いつもの明るいお母さんではない。
こういう時はどうしたらいいのー
聡くんたすけてーーーー


【お母さんが変。
帰ったら綾乃と言い合いしてた。
どうしたらいい？】


聡くんに助けを求めるとすぐに
ピロンっとなる。

【沙綾がご飯作ってあげたら？】


えーっとどうしたらいいのでしょうか。
正直にキッチン破壊されたくないって断られたと
言うべきなんでしょうか．．．

でも嘘は言えないから．．．


【キッチン破壊されたくないって言われたお(*^ω^*)】

【(笑)】

返信(笑)だけ？
いやいや私の相談はどこへ？

もういいや。
お母さんの手伝いをしながら聞いてみた。