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またいつか貴方と
第3章 ぬくもり
でも、聡くんはそれでも母さんのこと
嫌いだとか思えないって。
反抗期とかなかったのかな?
うるせぇババアと言ってないかな?
変なとこ気になっちゃったよ。
「沙綾今日何時に帰んの?」
聡くんに質問されたけど決めてない。
だってすぐ帰れるじゃん。徒歩15秒だし。
「うーん。決めてないけど…
お母さんには聡くんの家に行くって
言ってきたから特には…」
じゃ、飯食って帰れよ。
あの母さんの喋りに一人では耐えられない。
被害に遭うなら沙綾も道ずれ。と言われた。
私のお母さんと聡くんのお母さんは
似ているところがある。
それは常にテンションが高い。
「さて、おいで沙綾。
今しかないから。母さん居ない時じゃないと
またいつドア開けられて邪魔されるか
分かんねぇからなー」
そう言われながら
ベッドの脇に座っていた私をベッドにあげて
胡座をかいた足の間にすっぽりと収められた。
「ドキドキする...」
緊張のあまり声に出てしまった。
「俺も。超緊張する。
心臓とまるかも」