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またいつか貴方と
第23章 生死の分かれ道




『あの、あなたは?』

「私ですか?」


スーツを着た男の人が私に話しかけてきた。
すると蛍子ちゃんがすかさず
『聡の婚約者。この子が高校卒業したら
結婚する約束してる。』と伝えると
スーツの男の人はまた土下座をした。

『うちの社員が大変なことをしてしまいまして
本当に申し訳ございません。』

「あの、何でこんな事故に…なったの?」


私が聞くと男の人は話してくれた。

聡くんのバイクは信号待ちで右車線に停まっていて
大型トラックは左車線にいたがわき見をしていて
前の車が停まっていることに気付き
ブレーキを踏んだけど無理だと思い
右にハンドルを切ってしまったと。

そこに聡くんが停まっていて停れずぶつかり
聡くんは数十メートル吹っ飛んだらしい。


「それって聡くん悪いの?」

『こちらの過失です。
彼は停車していてうちの者が後ろからぶつかってるので
こちらが悪いんです。』


男の人は必死に謝っている。
けど私には何も響かなかった。




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