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またいつか貴方と
第23章 生死の分かれ道



面会時間いっぱいいっぱい居たけど
その日聡くんが目覚めることはなかった。
お兄ちゃんもずっと病院に居てくれた。


私は少し喉が乾いたからお茶を買いに
自動販売機へ向かっていた所
昨日のスーツを来た人が現れたのだ。

『あの、隅田さんの婚約者の…?』

「あぁ。昨日の。橋本です。」

『橋本さん。あの隅田さんは?』



話しているだけでイライラする。
寝ていないし余計だ。


「まだ目覚めない。これでずっと目覚めなかったら
あなた達はどうされるのですか?」



私がここでこんなことを聞いても
どうなるかなんて分からない。
弁護士さんにお願いしてるから
話してもらうしかない。


『それは…きちんとするつもりです。』

「このまま聡くんが死んじゃったら?
まだ将来がある彼を殺して
あの人はのうのうと生きていくの?」


ついつい大声になってしまった…
看護師さんが気付いて声をかけてくれた。



ダメだ。私...
やっぱり聡くんが居ないと...




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