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またいつか貴方と
第30章 居なくなった今
正門で車を降りて煙草を吸っていた。
どうやら今日は道隆さん一人らしい。
「どうしたんですか?」
『送ってく。乗れ。
友達も送るけど?』
亜里沙は私はこのあと直人と会うからと言って
道隆さんの提案を断った。
するとクラスのさっきの子がやって来て
『何ー?もっと年上のおっさんに乗り換え?
さすがビッチな子はやることが違うわね。
卒業したらその人にしたの?
あーぁ。先輩可哀想ー』
と大声で言われた。
涙がでてきそうだったけど
上を向いて必死に耐えようとした。
亜里沙が私の横を通り過ぎていったから
よかったと安心したのも束の間
目の前にいた道隆さんが居なかった。
すると道隆さんは女の子の前に立ちはだかり
威圧的な視線を送っていた。
『な、なんですか??!』
すると道隆さんはさっきまで吸っていた煙草を
地面に落とし女の子ギリギリまで詰め寄って
予想もしていなかった言葉を投げつけた。