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またいつか貴方と
第30章 居なくなった今




『おい。お前常識ないのな。
初対面の年上に向かっておっさんはねぇだろ。
学校の教育か親の教育かどっちかが悪かったんだな。

それより沙綾が乗り換え?
してねぇよ。

こいつは今でもあのバカのことが好きなの。
好きだからこんなに泣いてんだよ。

俺はあのバカに沙綾を託されたんだ。
だからこうやって迎えに来る。


あいつがいない分誰かが支えてやらなくちゃ
こいつは簡単に死を選ぶ。

お前はそれを囃し立てるのか?
もしこいつが変なこと考えたら
てめぇのせいだって言いふらしてやるよ。

それくらいの覚悟持ってやってんだろ?
そんな覚悟もねぇんならやるな。

それとこいつの前でバカの話はすんな。』



道隆さんは言い終わると
スッキリした顔で私を車に押し込んだ。
しかも今回は助手席だった。


託されているって何?

気になって仕方ないから道隆さんに聞いた。


「ねぇ、託されたって何を...?」



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