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嘘やろ!?
第12章 繁殖



「お上手ですね。」


ガイドさんが床に落ちた生肉を拾いながら器用に他のライオンに生肉を与え出す。

そんな事で透を褒められても嬉しくないと思った。

オプションツアーが終わる。

ジープが再び普通のサファリの道路を走る。


「動物はお好きですか?」


ジープを運転するガイドさんが透に聞いて来る。


「研究対象としてなら…。」


透が冷たい目をして答える。

ガイドさんがそんな透に目を剥いた。


「AIのか?」


透に聞いてみる。


「そう、動物は本能的なものから危険に対して必ずセーブをするんや。理性があるとか言う人間の方がほんまに無茶をする。そういう研究内容を人工知能に教える研究も今は進んでるからな。」


自然よりも科学の話には透が目を輝かせる。

掴み所のない子…。

難しい子…。

そのイメージが変わらない透…。

セーブをしない透に鳥肌が立った。

セーブさせなければ透を失うような気がした。

冷静でクールに見えるけど、ほんまは野生動物よりも野生的なのかもしれない。

残り少ない夏休みは少しでも透を理解したい気持ちが大きくなった。

ツアーが終わり、イルカショーを観に行く。

ここはイルカよりもシャチのショーの方が人気がある。

そもそも日本国内でシャチのショーを見せるところが2箇所しかないのだから珍しいっちゃ珍しい。

海のギャングと言われてかなり獰猛なシャチがショーを見せるとほんまに獰猛なのか?と疑いたくなる。


「頭がいいんだ。」


透がそんな事を言う。


「頭が?」

「余計な事をあれこれ考えない動物は生きる事だけを追求して考える。それは人間よりも集中をした考え方だから、ある意味は人間よりも頭がいいんだ。」


透の言葉に納得をする。

透との関係にあれこれと考える私は馬鹿な事ばかりをしてまう。


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