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嘘やろ!?
第12章 繁殖



食事の後は温泉に行く。


「家族風呂を予約すれば良かった。」


透がニヤニヤとする。


「猿とは温泉に入らん。」

「猿言うな。」


喧嘩をしながら男湯と女湯で別れる。

久しぶりの広いお風呂…。

サウナもある。

子供みたいにワクワクする。

いや…、ほんまに子供達が居て走り回ってる。

ステンッと私の目の前で水着の形に日焼けの跡をくっきりと付けた女の子が転がった。


「危ないっ!」


思わず叫んで女の子に駆け寄る。


「うわぁぁん。」


そりゃ、そうなるわ…。

多分、怪我はない。

まだ3歳くらいかな?

痛みよりも驚きに泣く女の子。

女の子の頭に手を置いてあげる。

女の子がびっくりした顔で私を見た。

怖がらせないようにゆっくりと聞いてみる。


「お母さんは?」

「あっち…。」


女の子が脱衣場の方を指差す。


「滑るから走らずにゆっくりと行きや。」

「うん!」


注意をしてあげたのに女の子は再び脱衣場に向かって走り出す。

お母さんのところへという思いが強く周りの言葉が耳に入ってないんやなと感じて笑ってまう。

子供ってそういうところは真っ直ぐや。

何回も同じ失敗をしてもまた繰り返す。

ああ、それは大人になっても同じか…。

わかってて同じ過ちを繰り返す。

子供の時と違うのは後悔をするくらいやな。

隆也の時、悩む事は少なかったけど後悔をする事が多かった。

今、透と居て悩む事は多いが後悔は少ない気がする。

透とは後悔をしない付き合い方をしたいと考える。

どうすれば透の為にそばに居てやれる?

透はすぐに犠牲になろうとする。

自分が傷つく事に慣れてるから私を傷つけるなら迷わず透が傷つく道を選ぶ子だ。


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