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嘘やろ!?
第13章 新学期



そんな時は必ず透が私の手を握る。


「朱音が今、俺と一緒に居てくれるのは科学やないやろ?」


それは自然な事なんやと言う透にドキドキとしながら安心をする。

なにかと自然と科学の共有が気持ちええ事なんやと感じる瞬間を与えてくれる透だった。





大阪に帰る。

しばらくは夜行性な日々。

ほとんど透のベッドから出られへん日々。


「愛してるから…。」


私を抱きしめて額にキスをして透がそう言うから動かれへん毎日を繰り返す。

それでも、その時間の終わりが来る。


「送ったる。」


透が車の鍵を握る。

学校が始まるから…。


「卒業まですぐやんけ。」


透があっさりと笑う。

私だけが笑えない。


「週末は来いや。」


透の為に時間を作れと透が言う。


「努力はする…。」


素直になれんとそう答える。


「絶対やぞ。」


ギリギリの時間まで透が私にキスをする。

絶対に…。

透無しでは生きられへんのは私の方や。

透という水槽から放り出された私は自分の部屋で身動きが取れずに泣いた。

透の部屋に帰りたい…。

しばらく留守にしてた自分の部屋は埃っぽく汚れてて居心地が悪い日々を過ごす事になった。

新学期…。

学校では透は相変わらずの睡眠学生をやってる。

少しだけホッとしたのはうちのクラスには不登校が出なかった事…。

夏休みという長期休暇の後は不登校になる子が増えてまう。

3年やから少しくらいサボっても卒業は出来るやろ?

そんな感覚でいつまでも夏休みを続けようとする子が居るからだ。

職員会議の報告で他のクラスからはチラホラと不登校の報告を受ける。

中野先生が嫌な顔をする。


「不登校とか…、ほんまに迷惑なだけですわ。」


この人には不登校になる子の気持ちは理解が出来ないんやと思うとため息が出た。


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