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嘘やろ!?
第16章 信頼
イクッ…。
レイプなのに透で登り詰めた。
「クソッ…。」
透が呻く。
身体の中で透が弾けた射精感を感じる。
ズルりと透が私から抜ける。
突き放すように透の身体が離れる。
そのままズルズルと壁沿いに落ちるようにして腰が抜けた。
床に座り込む私のスカートの上にぼとりと何かが落ちて来る。
「始末しとけや。」
冷たい声でそう言った透が教室から出ててった。
スカートの上には袋の口を縛ったコンドーム…。
まるで便器の扱いを受けた。
透を怒らせる恐怖に身体が動かなかった。
神様…。
もうええやん?
私が悪かったから…。
可愛くなかった私が全部悪かったから…。
教師としてなんてプライドももう要らんから…。
だから…。
私に透を返して…。
他の事は何も要らん。
幸せも何も要らんから…。
透だけを…。
祈り続けるしかなかった。
涙が止まらずに泣き続けるしかなかった。
自分の部屋に帰る。
ティッシュで包んだゴムを自分の部屋のゴミ箱に捨てる。
学校で捨てる事が出来ないのをわかってて透が私に与えた屈辱…。
そんなに憎いか?
こんなに惚れてるのに…。
涙がまた込み上げる。
傷つけられても透がこれ以上傷つかないのなら、それでええとまで思う。
また長い夜…。
そして長い1日…。
頭の中は透だけでいっぱい…。
透が他の女を抱いてる夢を見て飛び起きる。
トイレに駆け込んで空っぽの胃袋なのにゲェゲェと吐いた。
まるで禁断症状。
透という存在の中毒。
歌ってた。
ほら、未来に手を伸ばして…。
その手を離さないで…。
お互いを見失えばこんな世界では生きていけない。
だからこの世界から連れ出して欲しい。
僕達が永遠の存在であり続ける為に…。
遼さんの子守り唄を自分で歌って自分で眠りに付く。