この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
嘘やろ!?
第19章 すってんてん
そんな最中での園田さんの告白…。
透は当然、断ると告げた。
「それって楠木先生が居るから?だったら死んでやる!全部、楠木先生が悪いんだからって遺書を書いて死んでやる!」
園田さんがそう叫んだ。
「そんなんじゃねぇよ。俺は受験するんや。今は女の事なんか考える気は全くない。」
それが透が園田さんに言った言葉…。
在学中に園田さんに自殺なんかされても迷惑だ。
まして私の名前を出されたら厄介だと判断をした透は受験があるからと誤魔化して学校に行かない方法を選んだ。
「怖っ!」
遼さんが叫んだ。
怖過ぎる…。
ある意味…、ホラーや…。
しかも、それだけで受験が終われば透が手に入ると思い込むとかめちゃ怖過ぎるやん。
透だけがずっと嫌な顔をする。
「だから…、いちいち言いたないねん。話せば朱音を怖がらすだけやろ?」
透が遼さんに文句を言う。
透はただ私を守ろうとしただけ…。
学生という立場で身動きが取れない透の歯痒さが伝わって来る。
その後は3人でご飯を食べに行く。
「さっさと店行けや…。」
「構へんやん。たまには朱音ちゃんと俺も飯食いたいし…。」
何故、私?
わざと透を煽る遼さん…。
お陰で今夜は帰れない。
透の部屋で一緒にお風呂に入りながら喧嘩する。
「1日、クソ親父と何しとってん?」
「何もしとらんわ。」
「近付くな言うてるやろ?」
「明日も学校やねん!」
「やかましい!寝かすか!」
神様…。
こういう時はクールな透君が恋しいです…。
そんな願いは当然、スルー…。
後はベッドで透の気が済むまで身体中を弄られる。
「くぁっ…、もう…無理…。」
「イキ顔…可愛いぞ。」
愛してる!
だからもう堪忍してや!
そう叫びたくなる夜だった。