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嘘やろ!?
第19章 すってんてん
3月…。
「明日、学校から何時に帰れる?」
朝から透に聞かれた。
「5時半くらい?」
「なら迎えに行く。」
へ?
どこにですか?
「学校に決まっとるやろ?」
透はただニヤリとしただけやった。
今日は終業式…。
仕事は大してない。
けど…、わざわざなんで?
通勤する電車の中で考える。
結局、受験から後は毎日、透の部屋に泊まってる。
大学は無事に合格…。
今は何もする事がないと言う透が毎日ご飯を作ってくれる至れり尽くせりの生活。
洗濯も透任せ…。
ベッドが狭い以外は文句無しの生活。
今日はホワイトデーやからか?
イベント事にあまり興味がない透。
バレンタインデーにはわざわざ透の為にチョコレートを用意したのに…。
「そんなもん要らん。」
と言うて抱こうとして来た透。
仕事があるからとキスだけで終わらせたけど、その週末はベッドから出して貰えんかった。
後の心辺りは…。
まさかね…。
とにかく学校に行く。
終業式…。
3年生の居ない終業式は少し寂しく感じる。
仏の学園長の話はいつも短い。
その代わり生徒指導部の話が半端なく長い…。
大人の私ですら聞いてて嫌になる話を長々と繰り返す。
春休みだから…。
何故か春休みは夏休みよりも問題行動を起こす子が多いという事実…。
宿題のない学校が多く、新学年に浮かれる為なのだと思う。
終業式が終わったら終わったで職員室で最後の職員会議…。
ここでも生徒指導についての話し合い。
話し合い?
中野先生やその他の生徒指導担当の先生が交代で同じ内容を偉そうに繰り返すだけの会議。
ヘロヘロになって職員室を出た。