この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
嘘やろ!?
第21章 コミュ英



「何故です…?」

「理由の1つは他の父兄です。」


Jrが入ったサッカー部はいきなり全国大会に出場をした為にイタリアのチームの目に止まった。


『全国に行けたのはあの子1人の力じゃないでしょ?だからサッカー部全員にイタリアへ行く権利があるはずだ。』


それが父兄達の言い分だった。

もう1つの問題はJrがまだ日本国籍を取得していなかった為にJrがパスポートを取るには先にナイジェリアに行く必要があるという問題。


『うちにはそんな事をさせる経済力はありません。』


それがJrの母親の言葉…。


「Jrの父親は通訳の仕事をしていましたが、収入は安定をしておらず、母親が働きに出ている状況でしたから…。」


坂口先生が更に話しにくい顔をする。

イタリア行きを諦めたJr…。

そして2年の時。


「Jrは2度とサッカーが出来なくなりました。」


坂口先生はゆっくりとそう言った。

へ?

なんで?

イタリアまで行ける子やろ?

坂口先生の顔を馬鹿みたいに眺めてまう。

2年の大会…。

まだ大阪での大会…。

Jrに3人のマークが付いた。

チームメイトは誰もJrを助けない。

ただJrにボールを無理矢理に回す。

Jrにパスすりゃ勝てるんだろ?

そんな空気のチームでJrは孤独に闘った。


『そいつだけを止めろ!』


相手チームの監督の怒鳴り声に相手チームから3人が一斉にJrを襲った。

Jrはボールをキープして逃げようとした。

だけど1人がJrの足に躓いた。


「後は雪崩のように子供達がJrを地面に押し潰してました。」


坂口先生はその試合を観てたと言う。

中学生3人に押し潰されたJrの足は靭帯とアキレス腱を断裂する複雑骨折を起こした。


/333ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ